液化天然ガス(LNG) (liquefied natural gas)
天然ガスをマイナス162℃まで冷やし、液体にしたもの。液化することによって、体積を600分の1にするメリットがある。
欧米では天然ガスを気体のままパイプラインで輸送しているが、約96%を輸入に頼っている日本では、ガス田から遠く離れているため、液化によって体積を減らし、特殊なタンカーで日本まで輸送している。
天然ガスは埋蔵量が豊富で、産地が世界各地に広がっているため、石油代替エネルギーとして積極的に導入が進められている。石油や石炭に比べて、二酸化炭素や窒素酸化物の排出量が少なく、硫黄酸化物はまったく排出しないところから、地球環境への負荷が小さく、普及拡大が期待されている。
天然ガス利用拡大のポイントの一つが、火力発電所の燃料を石油・石炭から天然ガスに転換すること。日本では2007年5月に、四国電力と沖縄電力がLNG火力発電に初めて参入する計画を発表。電力10社中、北海道、北陸を除く8社がLNG火力を保有することになった。すでに導入している会社でも、新増設計画が相次いでいる。
※2009年 現代用語の基礎知識より引用
◆あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します
- 関連記事
-
スポンサーサイト